食いだおれタイ

    
 私は、1都市に3泊4日を基本にしています。
 1日目は、ホテルに着いて、回りを探検。
 2日目は、街中をてくてく。
 3日目は、郊外にお出かけ。
 4日目は、撤収。

 いやも、4日間は、ほんと短いです。
 食事も、昼食と夕食は、たった5回しかありませんからね。
 何をしに行かなくても、あっというまに過ぎます。

 だから、5回しかない食事をていねいに食べます。
 目についた店で「ココに入ろうか」なあんてことは、決してしません。
 3冊のガイドブックを照らし合わせ、じっくり吟味します。
 ホテルのフロントで、推薦してもらうこともあります。

 店を決めると、歩いて行くか?タクシーで直行するか?
 ソンテオ(乗り合いタクシー)で行くか?ツクツクで行くか?
 何時にお腹がすくのか?と、考えます。
 そして、何とか店にたどり着き、ガイドブックお勧めのメニューを注文します。

 タイ料理は、どれも美味しかったです。
 何と言っても、素材がしっかりしています。
 太陽の光を浴びて、元気です。

 肉も旨い。ブロイラーで育ってないから、ぶよぶよしてなくて、締まってます。
 放し飼いで育ててるんですよ。美味しい草がいくらでも生えてますからね。
 また、キッチンは、意外に清潔です。
 ベトナムと違って、基本的な殺菌知識はあるようです。

 中で、ガイドブックに「教えたくないほど旨い店」「この味にノックアウト」
 と絶賛された店がありました。
 地図で探しましたが、見つからず、諦めていましたが、
 ソンテオに乗った時に、運転手に本を見せると、
 「もちろん知っている。100バーツ(¥300)で連れて行く」
 というので、やった!と行き先を変えました。

 ところが、車は郊外へ。
 畑を過ぎ、空港を過ぎ、さらに暗い道を進みます。
 ソンテオのまっ暗な荷台で揺られる私たち。
 こんときゃまじ、腎臓売られる、て思いました。

 でもやっぱ、チェンマイって治安良いんだよね。
 30分後に、ちゃあんと本に載っているレストランで下ろしてくれましたよ。
 しかも、運転手「帰りの車は来ないから、1時間後に迎えに来る」と。
 その心遣いに泣けました。

 こんとき、帰りの料金をいくら払ったか、覚えてません。
 プライスレスですよ。向こうからすりゃ、カモ、てことですけど。

 で、そこで食べた「トムセーップ」は、涙が出るほど美味しかったか?
 と言うと、トムヤンクン的な辛さで、半分も食べれませんでした。
 あんな怖い思いをしたんだから、と意地でも食べようとしましたが、
 口の中がひりひりして、つらいだけでした。
 翌日、トイレでもひりひりして、泣きました。

 


 

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